ペットは大切な家族だからできること

2017-12-08
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戸建てを購入するとなればあまり気にする必要はないかもしれませんが、住まいにおける「ペット」の存在は物件探しの際の弊害になってしまうことがあります。
とはいっても、愛すべきペットは大切な家族同然の存在ですから、ずっと一緒に暮らしていきたいと思うのは誰しも同じことですよね。
実は近年、単なるペット可物件ではなく「ペット共生タイプ」の物件が増えているのをご存知でしょうか?これは、賃貸、分譲という垣根を越えて、ペットが快適に暮らせるような設備を備えた物件なんです。今回は、そんなペット共生タイプの物件がどのようなものかご紹介させていただきたいと思います。

 

日本のペット飼育世帯はどのくらい?

ペット共生タイプの物件をご説明させていただく前に、なぜペット共生タイプの物件が増えているのか、そして需要はどの程度ありそうなのかといったところを見てみましょう。
まず、日本のペットの飼育数がどれほどかといった視点からです。
一般社団法人ペットフード協会の調べによると、平成28年における日本全国5581万2千世帯のうち790万2千世帯が犬を飼育しており、
猫に関しては554万2千世帯が飼育していると報告しています。
ペットの飼育総数はなんと1972万5千頭にもなります。

但し、これらの統計はウェイトバック集計といって、統計結果に偏りが出ないように複雑な計算で調整をしたものですから、
回答していない世帯もあるだろうと考えると、ペット飼育世帯は実際にはもっと多いかもしれません。
では、実際に日本の世帯数はどのくらいでしょうか。
総務省統計局の調査では平成27年時点で5340万世帯という結果を公表しており、おおよそペットフード協会の数字と一致します。
更に世帯数に対して住宅総数はというと、同じ総務省統計局によると約6063万戸との結果を公表しており、世帯数よりも住宅総数のほうが多い結果となっています。
少々乱暴な結論かもしれませんが、
日本のペット飼育状況を把握するという目的でペットの数が2000万頭、住宅総数を6000万戸、そして1世帯一戸だとするなら、3世帯のうち1世帯でペットを飼っていると考えることができますね。

 

ペット飼育可能な物件の需要

続いては、ペット可物件への需要を考えてみましょう。
少々古いデータになりますが、一般社団法人 全国住宅産業協会で行った「住宅に関するニーズについてのアンケート調査」によると、
マンション、戸建て合わせて約700件のアンケート回答の中で、ペットを飼っているのが22%、飼ってないが興味があると答えた方が38%となっており、半数以上もの方がペットを飼いたいと思っていることが分かります。

更に、こちらも古めのデータになりますが、
積水化学工業株式会社による「アパート入居者アンケート調査」の結果を見ると、327名の回答の中で家賃が高くなってもペット可への物件を重視するという方が、夫婦・カップルで45%、単身女性で42%、夫婦と子供35%、単身男性15%という状況になっています。
単身男性のみ低い割合にはなっていますが、全体的には多くの方がペットを飼いたいと考えていることが分かります。
では、これらの結果に対して、現在募集されている賃貸物件で「ペット可」としている物件はどのくらいあるのでしょうか。
不動産ポータルサイトで「ペット」というキーワードから物件を検索してみると、
全1860万件のうち、45万件ほどしかヒットしません。
つまり全物件の2.4%ほどしかペット可物件は募集されていないのです。
新築、中古の分譲住宅で検索しても、たった1万4千件ほどしかヒットしません。
ペット可物件を専門に取り扱うサイトもありますから、実際にはもっと多いかもしれませんが、どちらにしても需要に対する供給が少ないことは見て明らかと言えるでしょう。

 

ペット可とは違う「ペット共生タイプ」の物件とは?

さて、ペット可物件への需要が非常に高そうだという事はお分かりいただけたかと思います。ただ、今回の主旨となるのはペット可ではなく「ペット共生タイプ」の物件についてです。

ペット飼育可能物件と何が違うの?

至極簡単に言ってしまえば「人とペットが共に暮らしていくための設備が整った住宅」という事になります。昨今の住宅事情は、ご存知の方も多いかもしれませんが「家余り」の状態になっています。
「空き家問題」という言葉を聞いたことのある方もいらっしゃるかもしれませんが、つまりは、賃貸住宅を含めて空き家が非常に多くなっているんです。
大家さん側としては、こんな状況下では満室経営ができませんから、入居者を募集するにあたってペット飼育を解禁される方も増えていると言われています。しかしながら、ペット共生タイプはそれらとは一線を画すもの。
単に「ペット可」としている物件であれば、住宅設備はこれまでどおりで単にペットを飼えるという条件が付いただけのものであることが多いのですが、ペット共生タイプの物件はペットの飼い主さんにも、ペットにも嬉しい設備が整っているものを指すと考えていただくと良いでしょう。

では実際に、ペット可物件にはどのような設備がついているのか、
いくつかご紹介させていただきます。

ペットに嬉しい設備例

  • エントランスや玄関付近に足洗い場がついている
  • 玄関や台所付近にフェンスの設置が可能、若しくは設置されている
  • 室内の扉を閉めていても自由に行き来ができるくぐり戸
  • 屋上や敷地内に簡易的なドッグランがある
  • 床材や壁材がペットに優しい素材である
  • 匂いを換気するための24時間空調がついている
  • リードからちょっと手を離したいときの為に、各所にフックが付いている
  • 高級な物件だとトリミング室があることも

主には以上のようなものが設置されていることが多いようですが、物件によっては他にも様々なアイディアが施されたものあるでしょう。
尚、上記にご紹介させていただいた中にある「ペット用の床材」についてですが、現代の住宅事情においてはほとんどの物件でフローリングを採用しています。
このフローリングですが、ペットにとっては非常に歩きづらく、滑ってしまうと脱臼に繋がることもありますので、
滑りにくさを重視した床になっていることが多いようです。
また、糞や尿などの排せつをフローリングにしてしまうと、床材が変色したり、匂いがこびりついてしまったりすることもありますので、
汚れに強い床材になっていることもあります。
ペット共生タイプでは、物件の設備として床一つとっても十分に快適さを考慮してくれていることが分かりますよね。
これがペット共生タイプとペット可物件との違いなのです。

 

まとめ

冒頭でも申し上げましたとおり、戸建て住宅であれば近隣住民への配慮以外でペットについてさほど気にすることはありません。ただ、マンションを購入したり、賃貸住宅へ引っ越しをするとなれば他の住人への最大限の配慮が必要になりますし、原状回復費用についてもある程度覚悟が必要となります。また、先述させていただいたとおり、そもそもペット飼育を許可された物件でないと強制退去や、場合によっては裁判や損害賠償請求なんてことになりかねませんので、物件探しも一苦労です。
しかしながら、ペットは大切な家族であることに変わりありません。
時代の変化と共に、徐々にペット共生タイプの物件も増えつつありますので、ペットと一緒に快適に暮らせる物件を選んでいきたいものですね。

 

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